CCS早期実現へ、関西電力が一手
関西電力は、二酸化炭素(CO2)の回収と輸送に関する調査業務を始めた。火力発電所の排ガスから分離・回収したCO2を液化し船で貯留候補地に運ぶための方法やコストなどを検討する。CO2の回収・貯留(CCS)システムの国内での早期実現を目指し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に貢献する。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募するCO2回収と輸送に関する調査に採択され、同日委託業務契約を結んだ。同事業では国内のCCSの実現のために必要な技術とコストを調査する。
調査業務の期間は2023年2月末までの5カ月間。火力発電所が排出するガスの量や性状に適したCO2の分離・回収技術の整理や、CO2回収から輸送までの全体にかかるコストの試算などを実施する。
日刊工業新聞2022年9月21日