ニュースイッチ

大きさは米粒の半分以下、シャープが開発「超小型バイタルセンシングセンサー」の用途

シャープは業界最小クラスの超小型バイタルセンシングセンサーを開発した。米粒の半分以下の大きさで、眼鏡型や指輪型、イヤホンといったウエアラブル端末などへの搭載を想定する。赤外線センサーと独自のアルゴリズム(計算手順)を使い、脈拍、血液中の酸素飽和濃度(SPO2)、血圧、興奮度などを高精度に計測できる。脈拍計測用のサンプル提供を11月から始め、そのほかの用途向けも2023年度の開始を予定する。

センサー寸法は幅1ミリ×長さ1・75ミリ×高さ0・35ミリメートルで、長さはスマートフォンなどに使う同社従来の近接センサーの半分以下。内部回路の工夫などで動作していない時の消費電力を従来比30分の1に抑えた。回路設計とアルゴリズムなどにより計測時のノイズを低減し、計測精度を高めた。SPO2や血圧などの用途向けは精度などの性能を向上し、23年度中にサンプル提供を始める。

日刊工業新聞2022年10月19日

編集部のおすすめ