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駆け込み需要でビール類販売5割増、けん引したカテゴリー

駆け込み需要でビール類販売5割増、けん引したカテゴリー

9月は翌月の値上げを前に駆け込み需要があった

ビール大手4社の9月のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の合計販売数量が13日出そろい、前年同月比50%増と2カ月連続で2ケタ増の大幅プラスとなった。10月の値上げを前にした駆け込み需要が大きかった。これに加えて、行動規制緩和に伴い、飲食店向けの業務用のビールも同約3・5倍と回復基調が続いており、ビールカテゴリーは同83%増と全体をけん引した。

ビール類の各社別の増減はキリンビールが同44%増、サッポロビールが同64%増、サントリービールが同49%増。販売金額ベースのアサヒビールは同56%増となった。

ビールカテゴリーはキリンが同85%増、サッポロが同76%増、サントリーが同2倍。アサヒは主力の「スーパードライ」が同99%増となった。

酒税法改正以降、縮小が続く第三のビールは市場全体で同31%増と10カ月ぶりのプラスに転じた。キリンが同32%増、サッポロが同47%増、サントリーが同36%増。アサヒは主力の「クリアアサヒ」が同26%増となった。

発泡酒は市場全体で同27%増と2カ月連続のプラス。キリンが同27%増、サッポロが同37%増、アサヒは主力の「スタイルフリー」が同25%増となった。

日刊工業新聞2022年10月14日

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