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トヨタの水素「GRヤリス」が初疾走の海外でアピールした可能性

トヨタの水素「GRヤリス」が初疾走の海外でアピールした可能性

ベルギーの世界ラリー選手権大会でトヨタがデモ走行させた水素エンジン搭載GRヤリス

水素エンジン車が海外で初疾走―。トヨタ自動車は19―21日にベルギーで開催された世界ラリー選手権(WRC)第9戦で、水素エンジンを搭載したスポーツ車「GRヤリス」のデモ走行を実施した。水素エンジン車が海外の公道を走るのは初めてだという。

ドライバー「モリゾウ」として豊田章男社長が畑や家に囲まれた15キロメートルの農道を駆け抜けた。水素への真剣度を示すとともに、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた多様な駆動方式の可能性を欧州でもアピールした。

豊田社長は「カーボンニュートラルの達成に向けた選択肢の一つとして、水素の可能性を欧州でも見ていただけたと思っている」とコメント。ナビゲーターを務めた元ラリー選手のユハ・カンクネン氏は「一般車の世界でも選択肢の一つになると思う」と評価した。

日刊工業新聞2022年8月23日

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