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三菱ケミカルが200億円超で新設、ワールドクラス狙う新研究棟

三菱ケミカルが200億円超で新設、ワールドクラス狙う新研究棟

新研究棟の外観。古くからあるケヤキ並木を象徴として残した (©GRAFILM)

三菱ケミカルグループは中核研究拠点のサイエンス&イノベーションセンター(横浜市青葉区)に、200億円以上を投資して新研究棟を開設した。海外を含む社内外の研究者らとの交流を増やし、ワールドクラスの研究開発部門とする。別枠予算で化学業界トップクラスの高性能計算機を導入し、デジタル変革を推進する。

ラリー・マイクスナー最高技術責任者(CTO)は「事業成長はイノベーション創出がカギ。新棟に大きな役割を期待している」と語った。

新棟は地上6階、地下1階建てで、延べ床面積は4万2000平方メートル。原子レベルで素材表面を調べられる電子顕微鏡や自動実験設備などの新設備を導入。技術展示を通じて来場者と議論できる場やオープンラボを設けた。「ドメスティックを打ち破りたい。オープンマインドでやっていく」(山本正規同センター長)という。

日刊工業新聞 2022年9月29日

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