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三菱ケミカル、住友化学、凸版印刷が資本業務提携したスタートアップの正体

三菱ケミカルホールディングス(HD)、住友化学、凸版印刷は京都大学発スタートアップのマイオリッジ(京都市左京区)と6億円の資本業務提携を締結した。マイオリッジの持つ細胞を培養、分化する技術を使い再生医療やバイオ医薬、培養食品などの関連サービスを開発につなげる。3社はそれぞれ細胞に関連する研究を行っており、同技術の応用で細胞培養のコストダウンなどを狙う。

マイオリッジは2016年創業のスタートアップ。低分子化合物を組み合わせて、安価に細胞を培養、分化する技術に強みを持つ。現在は培地の研究のほか、関連機器や設備の開発も行う。

今回の資金は培養機器や設備の開発に使う。細胞培養のコストダウンや安定性の向上などを目指す。鈴木健夫取締役は「培地の部分で強みを発揮したい。将来は培地の標準品を狙う」と展望を話す。また、今後は業務拡大に応じて人材獲得も行う。

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