100km走行可能でチャージ時間短い「燃料電池電動アシスト自転車」が公道へ

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国産燃料電池を使用した電動自転車の試作1号機

山梨大学水素・燃料電池ナノ材料研究センター(甲府市、飯山明裕センター長)と日邦プレシジョン(山梨県韮崎市)、東海技研(横浜市港北区)、エノモトが共同開発する燃料電池(FC)電動アシスト自転車が、公道走行のための経済産業相の特別認可(大臣特認)を取得した。4者は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業を申請して採択され次第、実証事業などを行い、2025年度の一般走行実現を目指す。

FC電動アシスト自転車は文部科学省の「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」に採択され、山梨県など産学官による「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」事業の一環で開発を進めてきた。

自転車の荷台に200ワットのFCスタックと、200気圧の高圧水素タンクを一体型で搭載。その下部に制御回路と充電用のリチウムイオン電池を搭載する。モーター出力は235ワットで、従来の電動アシスト自転車に比べて軽く、100キロメートルの走行が可能。バッテリーに比べチャージにかかる時間が短い。

駐輪場向けにFC電動アシスト自転車と電源部の構成が同じFC非常用電源も開発しており、災害時対応型駐輪場電源として防災拠点に活用可能だ。

4者は社会実装に向けた公道走行の実証事業などを行うため、高圧ガス保安法などの法令への適合など事前評価を経て大臣特認を取得した。

今後、特定区域での走行による性能評価や運用評価、安全性評価を実施するため、NEDOの実証事業を申請。採択され次第、山梨県内で社会実装に向けた実証に入る。スポーツバイク、業務用自転車など幅広い製品で普及を目指す。

日刊工業新聞2022年9月13日

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