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川重が国内初、ヘリ操縦を訓練できるVRサービスを始めた

川重が国内初、ヘリ操縦を訓練できるVRサービスを始めた

中央の席でVRを使い操縦の訓練を行う(左端が搭乗員、右端が地上員)

川崎重工業はヘリコプターの操縦士ら運航関係者が仮想現実(VR)シミュレーターで訓練できるサービスを始めた。雨や霧など現実では訓練が難しい悪天候をVR空間に再現できる。同社によると国内初。2022年度から全国の消防防災航空隊に年1回義務化された「CRM訓練」に適用できる。同社の岐阜工場(岐阜県各務原市)の施設で提供する。価格は1時間16万円(消費税抜き)。

ヘリメーカーのノウハウを生かしてサービス化した。操縦士のほか副操縦士、地上員、搭乗員がVRゴーグルを装着して操縦装置を使い、コンピューターグラフィックス(CG)映像の画面を共有して訓練できる(写真)。

山での遭難者の捜索・救助などのシナリオを実行し、チームのコミュニケーションや状況判断、意思決定能力の向上につなげられる。

日刊工業新聞2022年9月9日

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