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JR西日本が実用化へ、人型ロボットと鉄道工事車両が融合した重機の実力

JR西日本は2024年春の実用化を目指している人型ロボットと鉄道工事車両を融合した多機能重機「零式人機バージョン2・0=写真」を、9月19日-10月2日に京都鉄道博物館(京都市下京区)で特別展示する。人機一体(滋賀県草津市)、日本信号と共同開発中で高所にある電気設備の保守作業を担う重機を公開し、インフラ保守の労働力不足対応への理解を促す。期間中にデモンストレーションや講演会を開く。

同重機はロボットの動きと操縦者の操作が連動して操作技術を習得しやすい上、多様な形状の部材を把持できる。手作業の機械化により作業員を約3割削減しつつ、安全性向上を図る。

デモンストレーションは期間中の一部の土休日に1回15分で1日4回行う。実際の動作を間近で見られる。

講演会は9月24日にJR西日本の木村秀夫電気部電気技術室長と、人機一体の金岡博士社長が開発の経緯などをテーマに話す。

日刊工業新聞2022年8月23日

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