ボイラのメンテナンス作業を学ぶVR研修の中身

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ゴーグル画面にボイラを表示して作業を体験する

IHI汎用ボイラ(東京都江東区、高柳英司社長)は、産業用ボイラで主流の貫流ボイラ向けに仮想現実(VR)によるメンテナンス研修を始めた。市販のVRゴーグルを装着して画面や指示を見ながら作業を体験し、正しい作業を身に付けるようにする。親会社IHIの相生工場(兵庫県相生市)での研修を大幅に減らし、受講者の負担を抑えられる。社内で浸透させた後、社外の特約店やIHIの機械系グループ各社にもVR方式を提供することを目指す。

ズームス(神戸市中央区)と共同開発した。ゴーグル画面に貫流ボイラや関連設備を立体表示し、参加者の手の動きを画面に反映することで、実際の試運転までの流れを指示付きで体験できる。

コントローラーは用意せず、ボイラなどに手で触れる作業を学べる。新しいメンテ作業を研修メニューに取り入れたい場合は、VRのソフトウエアを更新し、その作業を新機能として追加できる。

メンテ研修はボイラの生産拠点の相生工場で実施しているが、受講者は平日5日間滞在するのが一般的。多くの研修をVR方式に置き換えることで、相生工場の滞在を1日に減らせる。

指導員によってメンテの方法が違うことがある課題も解決する。VR方式では正しい方法を指示するため、バラつきをなくせる。

貫流ボイラの客先への納入・メンテを委託する特約店にもVR方式を提供する。IHIは機械系グループ会社の連携強化を志向しており、VR方式を横展開して各社のメンテ研修の効率化を狙う。

日刊工業新聞 2022年8月4日

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