大正製薬が新卒採用で研究・開発職区分を一本化する狙い

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研究・開発職でも新卒の採用区分を一本化する(大正製薬提供)

大正製薬ホールディングス傘下の大正製薬は新卒採用における選考基準を見直す。研究・開発職の2022年度新卒採用(23年4月入社)から、セルフメディケーション部門と医療用医薬品部門に分かれていた採用区分を一本化する。海外展開の加速などで事業構造が急速に変化する中、研究開発分野でも汎用的な人材を育てる方針に切り替える。

大正製薬は主力の一般用医薬品(OTC)や食品、化粧品などを扱うセルフメディケーション部門と新薬を開発する医療用医薬品部門とを分けずに採用する。従来考慮していた学生の専門性にはこだわらず、自主性があり潜在能力の高い人材を採用する方針に転換する。22年度新卒は研究職、開発職で計30人弱の採用を予定し、男女比はほぼ半数にする。

これに先駆け22年4月入社の21年度新卒採用から、営業職では従来の職種別採用から職種を定めない採用区分「ビジネス総合職」に改めた。業界でも医薬情報担当者(MR)数が減少する中、MRとOTCなどの企画提案営業者(SR)の垣根をなくし、配属はローテーションを前提とする。多様な職種を経験させることで、変化に対応できる人材を育成し、将来の事業を担えるようにする。

ビジネス総合職の新入社員はすぐに配属せず、1年間はMRや登録販売者の資格試験の勉強に専念させ、さらにリベラルアーツや英語など幅広い教養も身につけるという。

海外事業の拡大や国内の医療用医薬品市場の縮小など、同社を取り巻く環境は激変している。IT関連などのスペシャリストは年間20人ほど中途で採用し、同60人ほど採用する新卒については少数精鋭でオールマイティーに活躍できる人材に育てていく考えだ。

日刊工業新聞2022年7月28日

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