循環型折り畳みコンテナ標準化なるか、花王とカインズが実証
花王とカインズは製品の梱包(こんぽう)材用に繰り返し使える折り畳みコンテナについて、環境負荷低減などに向けた実証テストを都内1店舗で始めた。両社で納品・陳列・販売などの場面で折り畳みコンテナの活用による利点と課題を抽出し、結果に基づいて導入店舗を拡大する。将来は業界で循環型折り畳みコンテナの標準化を目指す。
検証を始めたのはカインズ南砂町SUNAMO店(東京都江東区)で、使用するコンテナは月約1万個。①製品輸送での品質担保②製造工場での取り扱い性③物流拠点での作業効率④販売への寄与―などを検証する。期間は12月31日まで。
販売店に納入する製品の梱包にはリサイクル可能な段ボールを活用している。ただ開封・廃棄作業における負担やリサイクル過程での二酸化炭素排出の面で課題があるため折り畳みコンテナに換えることによる効果を検証する。
日刊工業新聞 2022年7月14日