累計応募430万件、ホンダ「子どもアイディアコンテスト」が20周年
ホンダの次世代育成プログラム「子どもアイディアコンテスト=写真」が20周年を迎えた。小学生を対象に「あったらいいな」と思うモノを募集。創造力やチャレンジ精神の育成を支援する狙いだ。2021年の国内からの応募件数は約1万2000件で、初めて1万件を超えた。タイ、ベトナムでも実施しており、累計応募数は430万件に上っている。
応募件数が伸びている理由について担当者は「実現可能性は問わず、発想力を評価する点が好評なのではないか」と分析する。一部の小学校では政府の「GIGAスクール構想」を踏まえ、パソコンでアイデアをまとめ応募するといった取り組みも行われている。
1次審査はイラストを基に実施。審査委員はホンダ社内で公募している。1次審査を通過後に立体作品に仕上げ、最終審査会でプレゼンテーションする。22年の応募期間は9月10日まで。12月の最終審査会には、脳科学者の茂木健一郎氏や倉石誠司ホンダ会長が参加予定だ。
日刊工業新聞 2022年6月2日