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ガーナ母子の栄養改善に貢献、NEC・味の素などが保健プロジェクト

ガーナ母子の栄養改善に貢献、NEC・味の素などが保健プロジェクト

ガーナの保健所での栄養教育

NEC、味の素ファンデーション、シスメックスは、ガーナにおける母子の保健と栄養の改善のための共創プロジェクトを始めた。2019年提唱のアフリカ健康構想(AfHWIN)やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の拡大に向けた協力体制に基づき、日本とガーナ両国の官民連携で取り組む。

味の素の栄養補助食品「KOKO Plus」の現地流通に加え、シスメックスの検体検査装置、NECの情報通信技術(ICT)を活用する。これにより栄養失調の改善とともに、胎児・乳幼児の身体と脳の成長を遅らせる要因となるマラリアの早期治療への貢献、医療従事者の人材育成の強化を図る。

期間は24年3月まで。国連世界食糧計画(WFP)と味の素ファンデーションが19年から始めた活動を異業種連携で拡大し、母親の行動変容を含めて総合的に取り組む。成果をアフリカ全域へ横展開することも視野に入れる。

日刊工業新聞2022年5月30日

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