コガネイが作ったロボット吸着ユニット、利便性・セッティングに強み
【立川】コガネイ(東京都小金井市、岡村吉光社長)は、軽量化し小型ロボットに簡易に搭載できる吸着ユニット「VYPシリーズ=写真」を25日に発売する。真空を発生させるエジェクターや圧力センサー、バキュームパッドを一体化して利便性を高めた。消費税抜きの価格は7万5000円程度から。同シリーズで年間3億円の売上高を目指す。
加工対象物(ワーク)の可搬質量別に2・5キログラム、4・5キログラム、7・0キログラムの3タイプを用意した。最小の「VYP03」は本体直径58ミリメートル、重さ195グラム。3タイプともエア配管と電源ケーブルを付けるだけで簡単にセッティングできる。
同社ではバキュームパッドに加え、ロボットアダプターやオートハンドチェンジャーを多数ラインアップしており、使用する機種やワークに合わせて対応製品を選べる。オプションで本体と同パッドの間に装着する「落下防止チェック弁」を用意。吸着ミスした際、真空度を調節しワークの落下を抑える。
従来は個別にエジェクターやバキュームパッドをロボット向けに提案していたが、ユニット化により真空配管が短縮でき、コンプレッサーの電気料金・二酸化炭素(CO2)削減に寄与する点を訴求していく。
日刊工業新聞2022年2月24日