ACSLがインドでドローンを生産する理由

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コントローラーなどの基幹部品は日本から供給するが、部品の一部は現地調達することでコストと納期を圧縮する(インドで生産予定のドローン「蒼天」)

ACSLは、2022年夏をめどにインドで自社開発の飛行ロボット(ドローン)の生産を始める。同国南部のタミル・ナードゥ州コインバトールに工場を建設しており、稼働直後に月5台、将来は同10台規模の生産を目指す。インドは日本にとって協力枠組み「クアッド」構成国の一員で、経済安全保障上の協力とともにドローン需要の拡大が見込める。製品輸出でなく、現地生産を始めることで供給をスムーズにすると同時に部品サービス、メンテナンス体制を確立する。

工場は4階建てで、延べ床面積は700平方メートル強。1階に組み立てライン、最上階に飛行テスト施設を設ける。

コントローラーなどの基幹部品は日本から供給するが、部品の一部は現地調達することでコストと納期を圧縮する。

インドで建設中のドローン工場。まず月5台の生産を目指す

生産機種は軽量・小型でマルチコプタータイプの「PF2」と「蒼天」。ゆくゆくは物流ドローン「Air Truck」など大型機体も計画する。ドローン構成部品のマスターデータベースを作成して日印双方で製造プロセスの「見える化」を行い、部品サプライチェーン(供給網)としても活用を図る。

インドでは21年9月に現地企業51%、ACSL49%の出資比率で合弁会社「ACSLインディア」を設立、当局との折衝など準備を進めてきた。

日本と同様にインドも、これまでは中国製のドローン機体が多かったが、安全保障上の見地から中国以外の国や自国製ドローンによる市場育成を急いでいる。

日刊工業新聞2022年4月28日

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