2023年度事業化へ、水上で離発着するドローンがスゴい!

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開発中のHAMADORI6000(検証モデル機)

スペースエンターテインメントラボラトリー(福島県南相馬市、金田政太社長)が水上で離発着する飛行ロボット(ドローン)「HAMADORI3000」の事業化に取り組んでいる。まず水産業向けソリューションの実証を6月に相模湾で実施し、2023年度の事業化を見込む。航続距離を伸ばした「同6000」も今秋に試作機を完成し、24年度の実用化を予定。海洋調査や救難警備、洋上風力発電の点検などで活用を目指す。

スペースエンターテインメントラボラトリーは、福島県の「福島イノベーション・コースト構想」の重点事業であるロボット分野の事業として、開発補助を受けている。HAMADORI3000はプロトタイプを4機、実証機を2機製造。機体の全長2メートル、翼長3メートルで、バッテリーでプロペラ2機を駆動する。機体は炭素繊維強化プラスチック製で重量は18キログラム。海上20キロメートルを2時間で飛行。3キログラムまでの載荷を搭載できる。

制御コンピューターで機体の移動方向や姿勢を自動制御が可能。現在、研究機関や大学などから引き合いがきており、水産や救難、科学調査での実用化や、浮体式を含む洋上風力発電などの海上インフラの点検などでも活用が見込まれている。

開発中のHAMADORI6000は今秋に実証機を完成する計画で、24年度の事業化が目標。同3000に比べて飛行時間を4倍に伸ばし、全長4メートル、翼長6メートルで動力は燃料電池かレシプロエンジンを使う。重量は90キログラムで、飛行時間は8時間、衛星通信を利用するため距離の制約がなく、750キロメートルの航続距離を目指す。海上100キロメートルを1時間で飛行可能にする。

今秋以降に水中観測などで実証を行い、23年度に実用化にめどをつけて24年度から海洋データ収集のサービス事業を中心に事業化したい考え。福島発のプロジェクトとして県内企業5社が材料や電池などの分野で支援する。

日刊工業新聞2022年4月14日

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