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大阪難波-奈良・京都結ぶ「新型観光特急」、古都めぐる旅の需要掴めるか

大阪難波-奈良・京都結ぶ「新型観光特急」、古都めぐる旅の需要掴めるか

29日に運行を始める観光特急「あをによし」(左)、右は従来の一般特急車両

近畿日本鉄道は、新型観光特急「あをによし」(写真)の報道陣向け試乗会を開いた。大阪難波と奈良、京都を結び、首都圏や外国人の観光客などをターゲットに29日から週6日運行する。外観は紫色のメタリック塗装で高級感を出した。既存の特急車両を改造、投資額は約3億3000万円。年間11万人の利用客を見込む。

同社の観光特急は「しまかぜ」「青のシンフォニー」に続いて三つ目。名称の「あをによし」は奈良にかかる枕ことばで平城京の様子を表す言葉。奈良の正倉院の宝物をモチーフにした天平模様を内外装に施した。

4両編成で座席数は改造前の約3分の1となる84。2人用ツイン席や3、4人用サロン席で構成する。「車窓を楽しむシート配列で、ゆったり奈良を感じてほしい」(企画統括部)と説明する。

2025年の大阪・関西万博に向け先端技術が注目される一方、古都を巡る旅の需要をつかめるか注目される。

日刊工業新聞2022年4月13日

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