国内外が注目、シチズン時計が展開する「持続可能」なブランドの特徴

「サステナブル」製品ブランド拡大

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シチズン エルは外側だけでなく内面も魅力的な時計という発想で開発を進めた

シチズン時計はサステナブル(持続可能)をテーマにしたウオッチブランド「CITIZEN L」(シチズン エル)を展開する。2012年にグローバル展開を始めた同ブランドは、サステナビリティーへの関心の高まりから国内外で注目を集める。高いデザイン性にこだわりながら、製造工程における二酸化炭素(CO2)排出量の削減や環境に配慮した素材を採用することで、新しい価値を提供する。

商品開発本部の前田花菜氏はシチズン エルについて「外側だけでなく内面も魅力的な時計という発想で開発を進め、デザインと作り方にサステナビリティーの精神を取り入れた」と説明する。世界に共通する美しさとして海や大地といった自然を時計のデザインに生かしつつ、素材や機能、製作過程などに至るまで一貫して環境に配慮し、ブランドコンセプトを作り上げた。

ピニャテックスを採用した時計

シチズン エルは全モデルで光発電「エコ・ドライブ」を搭載し、廃棄電池の削減に貢献する。またバンドには海洋プラスチックなどから作られた「エコペット」や、パイナップルの葉や搾りかす由来の「ピニャテックス」といった素材を採用する。前田氏は「時計はデザインが重要。エコペットやピニャテックスは環境への配慮だけでなく、素材として魅力的だ」と強調する。デザイン性の高さとサステナビリティーの両立がシチズン エルの特徴だ。

シチズン エルが始めた取り組みは他のブランドに広がる。全ブランドに先駆けて取扱説明書の電子化を進めたが、現在ではシチズン時計の全ての時計で取扱説明書が電子化した。

サステナブルな製品作りは海外で高い評価を得ている。「ドイツではサステナビリティーへの理解が高く、米国でも若い層で近年関心が高まっている」(前田氏)という。日本でも16年に発売してからコロナ禍前の19年までに、売り上げは約1・5倍に成長するなど、関心の高さがうかがえる。前田氏は「今後は『持続』から『再生』へ、先を見据えたメッセージを製品から伝えていきたい」と話す。世界に共通する価値観であるサステナビリティーを体現する時計として、可能性はさらに広がる。

日刊工業新聞2022年2月15日

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シチズン時計

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