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日揮・IHIが参画「SMR」プロジェクト、国際協力銀行が支援する理由

日揮・IHIが参画「SMR」プロジェクト、国際協力銀行が支援する理由

小型原子炉「BWRX-300」(イメージ)

国際協力銀行(JBIC)は米ニュースケール・パワーに対し、約1億1000万ドル(約130億円)を出資した。今回の出資で、日揮ホールディングス(HD)とIHIが参画している小型モジュール原子炉(SMR)のプロジェクトを支援し、日本の原子力産業の国際競争力強化につなげるのが狙いだ。

日揮とIHIが2021年にニュースケールに出資するために設立した特別目的会社(SPC)経由で実施。ニュースケールの株主である米大手エンジニアリング会社、フルアから株式を取得した。

日本政府は21年10月に閣議決定した第6次エネルギー基本計画でSMR技術の国際連携を進めることとしており、今回の出資は日本政府の施策に基づいて実施した。

ニュースケールは07年に設立された米オレゴン州立大学発のスタートアップ。29年に米アイダホ州でのSMR初号機の運転開始を目指す。

日刊工業新聞 2022年4月6日

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