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SOMPOケアが介護保険外の新サービスを提供する狙い

SOMPOケアが介護保険外の新サービスを提供する狙い

高齢者の生きがいにつながるサービスを提供する拠点「いきガイド ステーション」

SOMPOホールディングス(HD)傘下で介護事業を手がけるSOMPOケア(東京都品川区、遠藤健社長)は、高齢者の健康や食事のアドバイス、社会とのつながりの創出など生活全般を支援する介護保険外の新サービスに乗り出す。サービスを提供する拠点を3月1日、都内に新設する。同社は主に介護保険利用者にサービスを提供してきたが、新サービスで介護保険サービスを利用していない高齢者まで顧客層を広げる。介護保険でカバーできていなかった多様な高齢者のニーズに応える。

SOMPOケアが新たに始める新サービス「いきガイド」は、高齢者の健康的な生活や生きがいづくり、社会的な孤立の予防などをサポートする。

介護業界での仕事の経験を持つ職員「ライフガイド」が、利用を検討する高齢者からヒアリングし、一人ひとりに最適なサービスプランを作る。その内容をサービスを受ける高齢者が了承すれば、ライフガイドが看護師や栄養管理士、パーソナルトレーナー、専門業者などとも連携してサービス提供する。サービスプランを作成するための相談料は30分3000円(消費税抜き)だが、作成したプランと料金を利用者が了承するまでは無料。

サービスは健康相談や体の機能改善メニューを提供する「健康」、食生活をアドバイスする「食事」、日常生活の充実につながる趣味を見つける「楽しみ」、離れて暮らす家族に近況報告する「見守り」、コミュニティー形成や社会参加を促す「つながり」の5カテゴリーから約60種類を用意した。

サービスを提供する拠点「いきガイド ステーション」は東京都世田谷区三軒茶屋に開設する。ライフガイドは3人配置。同じビルの中に居宅介護支援事業所と訪問介護・看護事業所を設置しており、介護専門職員との連携や介護保険サービスの提案をしやすくした。

日刊工業新聞2022年2月28日

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