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営業拠点55→25に、アサヒGHDが推進する新しい働き方の中身

営業拠点55→25に、アサヒGHDが推進する新しい働き方の中身

シェアオフィス化した営業拠点

アサヒグループホールディングス(GHD)は全国の営業拠点の集約を4月をめどに完了し、グループ会社の営業拠点を共有して使うシェア化を加速する。2021年4月から全国55カ所の営業拠点の集約を進めており、現在、25カ所まで集約。4月に東京・恵比寿に都内11カ所のオフィスを集約し、計画を完了する。グループ会社オフィスの共有を進め、リモートワークを中心とした新たな働き方を推進する。

4月に恵比寿に新設予定のオフィスには、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品の京橋、晴海、勝どき、新宿のオフィスを集約する。このほか、エノテカ、樽生サポートセンター、なだ万本社など、3社以外のグループ会社のオフィスも集約する計画。恵比寿の新営業拠点に集約される社員は約1000人に上る。

アサヒGHDが現在集約を完了した25カ所の営業拠点のうち、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品のグループ主力3社で共有するシェアオフィスは18カ所。現状はシェアオフィスではない8カ所についても、今後、シェアオフィス化を検討する。集約した営業拠点を活用する社員の数は4500人となる。

集約した新たな営業拠点は基本的にフリーデスクにするほか、ミーティングルームを機能的にすることで、グループ会社の社員同士のコミュニケーションを活性化する。また、営業担当者同士の連携により、共通の取引先に協力して営業活動するなどシナジー創出を目指す。

シェアオフィスは在宅勤務を基本とし、資料作成など個人で業務を進める場所と位置付け、自宅とオフィスの特性を生かして最適な働き方を推進する。

日刊工業新聞 2021年2月16日

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