JTBなどが大阪で運行始める「水上旅客サービス」の中身
一本松海運(大阪市北区)とフリープラス(同)、JTBは、堂島川や道頓堀川など大阪市内の川をオーダーメードで運航する水上旅客サービスを4月以降に始める。船への乗船・下船場所は、大阪市内に12カ所ある公共船着き場や船寄せ場から選択。観光客やホテルなど幅広い層に提案し、2025年度までに年間1万人の利用を目指す。2月中旬に実証事業を実施する。
新サービス「リムジンボート&コンシェルジュ(LBC)」は、利用者が専用予約サイトに登録し、コンシェルジュ業務を担うフリープラスに観光プランを伝えると、同社とJTBが船の手配などを行う。船の運航は一本松海運が担う。サービス価格はプランによって変わるが、1日中船を利用し、食事の手配なども行った場合、1人当たり約5万円を想定。
多言語対応の専用コンシェルジュが同行し、観光施設や飲食店といった目的地の予約も行う。
コロナ後のインバウンド(訪日外国人)増加や、25年の大阪・関西万博を見据え、運航地域を京都や港湾エリアまで拡大することも視野に入れる。
日刊工業新聞2022年2月10日