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2021年下期の新社長は213人、3年ぶり高水準の背景

日刊工業新聞社がまとめた2021年下期(7―12月掲載分)の新社長一覧によると、新社長は上場企業、非上場企業を合わせて213人となり、3年ぶりに200人を超えた。前年同期に比べ19人多く、2年連続の増加。ポストコロナを見据えてトップ交代が増えた21年上期の流れを引き継いだ形だ。上期と合わせた21年(年間)の新社長は、前年に比べ211人多い877人。過去10年では、14年の1046人に次いで2番目に多かった。

21年下期の新社長は、過去10年の下期としてはコロナ禍前の18年(216人)、13年(212人)とほぼ同水準だった。コロナ禍を背景にテレワークをはじめ、業務のオンライン化といったデジタル変革(DX)が進みだし、これを機に経営体制の強化・若返りを進める動きが相次いだようだ。

内訳は、上場企業が80人と前年同期比10人多く、2年連続の増加。経営体制を刷新して成長を期す帝人、新たな事業モデルの構築を目指す三菱商事などを含む。当初掲載・発表時点の平均年齢は56・0歳と、同0・9歳若返った。年間合計は前年比130人増の422人。

非上場企業は133人と前年同期比9人多く、2年連続の増加。平均年齢は53・2歳と、同0・4歳若返った。年間合計は前年比81人増の455人。

日刊工業新聞社2022年2月7日

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