「32人抜き」の安永氏の後継者、三井物産の堀新社長はどんな人?

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非資源分野を拡大した安永社長(右)からバトンを受ける堀次期社長

三井物産は23日、2021年4月1日付で堀健一専務執行役員(58)が社長に昇格する人事を発表した。安永竜夫社長(60)は代表権のある会長に就く。飯島彰己会長(70)は代表取締役としての任期が満了となる来年6月の株主総会後、顧問に就任する予定。都内で会見した堀次期社長は「たいへん驚いたが、覚悟を決めた」と決意を述べた。

安永氏は副社長以下32人を飛び越して15年に社長に就任した。かつては「資源一本足」といわれるほど、資源分野への依存度が高かった同社において、食料や農業、ヘルスケアなど、非資源分野の事業拡大を進めた。

堀次期社長は「(コロナ禍で)エネルギーのあり方も新たなソリューションを求められるようになる。果敢に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

【略歴】堀健一氏 84年(昭59)慶大経卒、同年三井物産入社。14年執行役員、17年常務執行役員、19年専務執行役員。神奈川県出身。

■素顔/三井物産社長に就任する堀健一(ほり・けんいち)氏 豊富な経験で信頼集める

一見、冷静沈着だが温かいハートの持ち主で、信頼も厚いというのが周囲の評価。化学品、金融、コーポレートと経験した業務は幅広く、海外経験も豊富。非資源分野を強化する三井物産で全社的なバランス感覚を磨いてきた。

新トップとしてパートナー企業と連携するなどし「付加価値のある、課題解決につながるビジネスに取り組んでいきたい」と抱負を語る。

商社業界においてもデジタル変革(DX)の活用が重要課題の一つになっているが、「デジタルは道具であり、機動的にチームが動けるようにすることが大事」と強調。スムーズな連携を構築するための環境作りも進めていく。

休日は洋楽のコンサートに足を運ぶ。ロックやブルースなど「狭いスペースで開かれることが多い」ジャンルが好き。コロナ禍が落ち着いたら、再び楽しみたいそうだ。(浅海宏規)

日刊工業新聞2020年12月24日

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