東ソーが開発、CO2回収コスト減らす「アミン化合物」の仕組み

  • 0
  • 2

東ソーは化石燃料ボイラーなどの排ガスからの二酸化炭素(CO2)回収向けに、回収コスト低減へ寄与する高性能なアミン化合物を開発した。CO2をアミンに吸収させる化学吸収法向け。汎用アミンに比べ排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)によって分解されにくく、長期間安定的に利用できる。2022年度の製品化を目指す。

化学吸収法は、CO2を選択的に吸収するアミン水溶液に排ガスを入れ、CO2を吸着したアミンを加熱してCO2を分離・回収する仕組み。排ガスにはNOxも含まれており、従来の汎用アミンはNOxによって分解され、CO2回収量が落ちる課題があった。

開発品は高いNOx耐性を持ち、実験では90日間NOxで処理してもCO2回収量はほぼ低下しなかった。長期間利用でき、多様な排ガスに対応できる。またCO2放出時の加熱に必要なエネルギーも汎用アミンに比べ少なくて済むという。

東ソーは今後、実証実験設備でシステム最適化に取り組むとともに、回収CO2を有効利用するプロセスも検討する。世界的な脱炭素化の流れを受け、CO2回収システムは利用拡大が予想される。

日刊工業新聞2021年12月23日

キーワード
東ソー 脱炭素

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる