ダイハツが軽商用バンを17年ぶり全面改良、社長が語った背景
ダイハツ工業は、軽自動車の商用バン「ハイゼットカーゴ」と「アトレー」を17年ぶりに全面改良して発売した。ダイハツの新世代プラットフォーム(車台)構造「DNGA」を今回、商用車に初めて適用した。新開発の後輪駆動(FR)用無段変速機(CVT)を採用して、ハイゼットカーゴでは燃費性能が従来比11%向上しクラストップレベルを実現した。荷室空間を広げるなど、軽商用車の使用形態の多様化に対応した。
併せて軽トラック「ハイゼットトラック」の一部改良も実施した。ハイゼット カーゴの消費税込みの価格は104万5000―160万6000円で月間販売目標は5700台。
軽商用車が担う小口配送はeコマース(電子商取引)需要の拡大を受けて増加傾向にある。
会見した奥平総一郎社長は「多様化が進む社会と広がるニーズに対応するため3車種を同時に、大幅に進化させた」と述べた。
日刊工業新聞2021年12月21日