子どもが描いた絵の中をドライブできる!3D空間変換システムの仕組み【動画あり】
愛知工業大学の水野慎士教授らは、子どもが描いた絵を3D空間に変換し、その中をドライブするシステムを開発した。絵を読み取ると雲などのオブジェクトは上方、家などのオブジェクトは地面に配置して3D空間を作る。実際の車を運転するとディスプレーに3D空間を走る風景が表示される。商業施設の親子イベントなどに提案していく。
まず子どもの絵を読み取り、コンピューターグラフィックス(CG)で3D空間を構築する。画用紙の上に描いたものは上空、下に描いたものは地面に配置する。人工知能(AI)技術で雲などのオブジェクトを識別して配置を調整することも可能。このCG空間に仮想の車両をおいて会場の車と一致させる。
会場ではレーザーセンサーなどで子どもが運転する車両の位置と向きを計測し、窓にCG空間の映像を映す。子どもは自分で描いた世界の中を実際に走り回れる。商業施設のイベントに採用された。
今後、子どもの描いたオブジェクト以外にも、コインなどの得点やルートを誘導する仕掛けを作り込む。ゲーム性を持たせることで体験価値を高める。
日刊工業新聞2021年12月20日