アンドロイド研究の権威・石黒阪大教授、アバターの事業化で布石

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アンドロイドを開発してきた大阪大学の石黒浩教授(写真)は、ロボットやアバター(分身)を事業化するスタートアップ「AVITA」(アビータ)を設立したと7日発表した。大阪ガスやサイバーエージェントなどから5億2000万円を資金調達した。多面的な人をアバターとして表現し、活躍する社会を作る。2025年開催の大阪・関西万博に向けて、研究開発や成果の事業化を進める。

2社のほか、塩野義製薬と凸版印刷、フジキン(大阪市北区)など5社から資金調達した。アバターという自身の分身体を扱う技術を事業化する。アバターを用いると働く時の自分や家庭での自分、友人との自分など、複数の自分を技術で拡張して自由に活動できるようにする。

23年にアバターを用いた接客サービスのプラットフォーム事業を立ち上げる。人材派遣や電子商取引(EC)などの付加機能としてアバター技術を提供する。25年にロボットを用いたプラットフォームを提供する計画。まずはコンピューターグラフィックス(CG)アバターで働くシーンを広げ、ロボットを提供。多様な自分を楽しむ社会を作る。

石黒教授とサイバーエージェントは、政府の研究開発事業「ムーンショット型研究開発制度」で空港や市役所などで対話ロボットを使った実証実験を進めている。

日刊工業新聞2021年9月8日

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