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室内空間が広くなる。壁幅の狭い「耐力壁」2000棟で採用へ

岡部が発売

岡部は、従来より壁幅の狭い耐力壁「ブレスターH.Ttype―耐震―」を発売した。適用壁幅は450ミリ―460ミリメートルまたは600ミリ―610ミリメートルに対応可能で、従来の耐力壁(910ミリメートル)より狭くて小さい。窓や出入り口といった開口部を大きく取るなど、設計の自由度が高まる。新築の木造住宅や既存住宅の耐震改修で利用を見込む。3年後に2000棟で採用を目指す。消費税抜きの価格は3万4000円から。

同製品は東京大学生産技術研究所の川口研究室と共同で開発した。従来の耐力壁よりも壁幅を狭め、これまで耐震壁以外の雑壁となっていた狭小な壁を空間づくりの素材として扱える。同製品は設置位置も自由に設計可能で、開口部を大きくとることや補助的な役割の控え壁を小さくして室内空間を大きくすることもできる。

日刊工業新聞社2021年12月10日

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