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大学病院で川重のサービスロボを活用する実証実験の中身

大学病院で川重のサービスロボを活用する実証実験の中身

22年1月から開始の「第2フェーズ」で使用するアーム付きロボット

川崎重工業と藤田医科大学は、サービスロボットを活用した物資搬送の実証実験を23日に始める。川重のサービスロボットを活用し、藤田医科大学病院(愛知県豊明市)で検体や医薬品などの搬送を行う。2022年度には同病院での本格運用を目指す。

実証実験では、これまで人が行っていた物資の搬送をロボットに代替することで生じる課題を抽出する。実証実験は3段階に分かれており、31日までは1段階目として、自律走行機能を持ったロボットのフロア内搬送などを実証する。2段階目は22年1月からの予定で、エレベーター連携が可能なアーム付きロボットによりフロア間の移動を実現する。3段階目は22年4月からを想定し、病院側システムとの連携・検証などを進める。ロボット活用により、医療従事者の負担軽減や業務の効率化につなげる狙いがある。

2者は21年8月に、「近未来モビリティ事業」の開発などを含む業務委託契約を締結している。医療現場における労働力不足など社会課題の解決に向けた取り組みを加速する。

日刊工業新聞2021年10月19日

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