三菱重工・IHIが海外で攻勢、エネルギー貯蔵・制御投資を取り込め!

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IHIのグループ企業が手がけたカナダでのプロジェクト(蓄電池)

重工大手2社は蓄電池を活用したエネルギーの貯蔵・制御事業を海外で拡大する。IHIはグループ会社を通じて、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムの導入プロジェクトを北米で約60件、合計100万キロワット時に相当する規模を受注した。三菱重工業はトルコ企業と連携し、アフリカ市場への自立給電システムの投入に向けた調査を始めた。再生可能エネルギーの普及を見据えて、電力需給の調整需要に対応する。

IHIはグループ会社の米IHIテラサンソリューションズが、寧徳時代新能源科技(CATL)やサムスンSDIなど中国・韓国の電池大手から蓄電池を調達し、太陽光発電と組み合わせるシステム事業を展開する。現地では太陽光発電の整備に伴い、昼間にためた電気の需要が夕方に高まるという。こうした需給調整に必要な同システムの受注を増やすのに加え、蓄電池の劣化による容量低下に対応するサービスでの収益確保も目指す。再生可能エネの電力事業者を中心に顧客を拡大する。

三菱重工は子会社の三菱重工エンジン&ターボチャージャ(相模原市中央区)が、太陽光などの再生エネ発電とエンジン発電、蓄電池を組み合わせた自立給電システムの受注を狙う。トルコの総合エネルギー・インフラ企業であるチャルックエナジーの協力を受け、同社が得意とするアフリカ市場に参入するために需要動向を調査する。電力供給網の整備が遅れている地域が少なくないことから、分散型電源として導入を見込む。

天候に左右される再生エネの普及には電力の変動を吸収するシステムが必要で、両社はエネルギー貯蔵・制御に関連する投資を取り込む。

日刊工業新聞2021年10月26日

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