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3800億円の赤字になった貿易収支、その要因

財務省が発表した2021年度上期(4―9月期)の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3898億円の赤字となった。赤字は半期ベースで2期ぶり。自動車や鉄鋼などの輸出が増加したものの、原油価格の高騰や新型コロナウイルスワクチンなど医薬品の輸入が増加し、輸出が輸入を下回った。

21年度上期の輸出額は、前年同期比34・2%増の41兆4648億円と2期連続の増加となった。輸入額は同30・3%増の41兆8546億円と、5期ぶりに増加した。

地域別では対米国の貿易収支が同59・7%増の2兆9202億円の黒字で、2期連続の増加。対中国の貿易収支は9675億円の赤字で、赤字幅は4期連続で縮小した。

また、同日発表した9月の貿易収支は6228億円の赤字で、2カ月連続の赤字となった。輸出額は前年同月比13・0%増の6兆8412億円と7カ月連続で前年同月を上回ったが、これまで牽引してきた自動車の輸出が同40・3%減と大きく落ち込んだ。東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症再拡大を受け、半導体など部品不足の影響に伴う減産が響いた。輸入額は同38・6%増の7兆4640億円と、8カ月連続の増加だった。

対米国の貿易収支は同38・1%減の3930億円の黒字と、7カ月ぶりの減少。対中国の貿易収支は2925億円の赤字となり、6カ月連続の赤字となった。

日刊工業新聞2021年10月21日

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