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NECの虹彩認証技術が世界1位に、本人認証のエラー率はわずか0.41%

NECは、米国標準研究所(NIST)が実施している直近の虹彩認証技術のベンチマークテスト(IREX10)において、2018年に続き世界第1位を獲得したと発表した。登録人数50万人に対する「1:N認証」で、本人認証のエラー率が0.41%(両目の場合)との性能評価を得た。

NISTは、虹彩認証技術の照合精度を評価する大規模なテストを09年から継続的に実施している。

参加団体の認証技術をブラインドテストで客観的かつ、正確に評価しているため、評価結果は世界的に国家レベルで信頼されている。

この技術は、立ち止まることなく歩きながら行うウォークスルー型の虹彩認証(写真)や、世界最高精度の顔認証技術との組み合わせによって、数千万人以上の多人数の本人確認に利用できるマルチモーダル生体認証の展開を予定している。

NECの顔と虹彩によるマルチモーダル生体認証は、マスクや帽子などを着用したままでも高い精度を実現するとともに、非接触認証であるため衛生面のニーズに対応している。

日刊工業新聞2021年9月3日

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