スズキが「ワゴンR」にスライドドア搭載、社長が発表会で話したこと
スズキは、主力車種の軽ワゴン「ワゴンR」にスライドドアを採用した「ワゴンRスマイル=写真」を追加し、9月10日に発売する。ワゴンRの広い室内空間や機能性を保ちつつ、スライドドアで使い勝手を高めた。安全機能では、狭い道でのすれ違い時に接触しないよう支援する機能を同社で初採用した。ガソリンエンジン車とハイブリッド車(HV)を設定。価格は129万6900―171万6000円(消費税込み)。販売目標は月間5000台。
国内でコロナ禍が続く中、オンライン発表会で鈴木俊宏スズキ社長は「(ワゴンRに)新たな魅力を搭載して、こんな時こそ笑顔を大切にしたい」と話した。
ワゴンRスマイルの室内高は、通常のワゴンRより65ミリメートル広げた。前席のシート位置を上げて見晴らしを向上、運転しやすくした。後席のスライドドアは開口幅600ミリメートル、リアステップ高345ミリメートル。乗り降りしやすいとの評価を得ているという主力車種「スペーシア」と同等にした。
デザインは丸目ヘッドランプなどでぬくもりを感じられるようにした。
日刊工業新聞2021年8月30日