50アンペアの大電流に対応。TDK「車載カメラ電源向けインダクター」新商品の実力

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TDKは、自動車の先進運転支援システム(ADAS)向けカメラの電源回路に使うインダクターの新製品を開発した。最大で40―50アンペアと、同社既存製品「HPL505028」より約5割大きい電流を流すことが可能。特定の条件下で車の運転を自動化する「レベル4」や、完全自動運転の「レベル5」に必要な高速大容量な車載カメラにも対応できる。量産を開始し、月2万個の生産を目指す。

新製品「HPL505032F1シリーズ=写真」の大きさは、長さ5ミリ×幅5ミリ×高さ最大3・2ミリメートル。車載部品の標準規格「AEC―Q200」に対応した。動作温度範囲はマイナス55度C―155度C。

フレームとコアのみの構造にすることで、車載カメラ用バッテリーの消費電力を他社製品より2―3%低減。内部電極と外部電極を一体化したフレームにより、回路切断などのリスクが生じないようにして信頼性を高めた。

近年、ADASにおける高速大容量のカメラ映像を扱うケースが急速に増えている。TDKは、これらに使用する車載用インダクターの品ぞろえを豊富に用意。車載電源回路用の総合的な製品サービスの提供で、需要を取り込む。

日刊工業新聞2021年8月4日

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