巣ごもり需要止まらず。「黒物家電」国内出荷の増加傾向続く
電子情報技術産業協会(JEITA)が発表したテレビなどの黒物家電を主とする民生用電子機器の6月の国内出荷額は、前年同月比21・9%増の1314億円だった。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要が継続したことに加え、前年同月が低水準だったことなどが要因となり、9カ月連続で前年同月を上回った。
分野別では映像機器が同16・4%増の691億円、カーAVC機器は同58・3%増の562億円。カーAVC機器は前年に新型コロナ感染拡大で新車の販売減の影響を受けたが、今年は反動で前年を大きく上回った。
出荷台数では薄型テレビ全体で同11・3%増の52万4000台。地上デジタル放送移行時の買い替え時期と重なったことなどが追い風となり、高水準で推移した。サイズ別では50型以上が23万5000台で全体の45%を占めた。大型モデルが好調という傾向が続いている。
日刊工業新聞2021年7月21日