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コロナ禍で過去最低の鉄道混雑率。最も高かった路線は?

国土交通省は、2020年度の三大都市圏の鉄道主要区間における朝のピーク時の混雑率を公表した。いずれの都市圏も100%程度で、前年度と比べ大幅に低下。調査を始めた1975年度以降で最低を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、時差出勤やテレワークが進んだことが影響したとみられる。

国交省によると、混雑率100%は、乗客全員が座ったり、つり革やドア付近の柱につかまったりできる状態。東京圏は19年度比56ポイント減の107%、大阪圏は同23ポイント減の103%、名古屋圏は同28ポイント減の104%だった。

路線別に見ると、最も混雑率が高かったのは都営三田線の129%。19年度に最高だった東京メトロ東西線の199%を大幅に下回った。

同省は6月に実施した主要駅の利用者数の調査結果も公表した。新型コロナ流行前の19年度同時期と比べ、JR東京駅は51%減、JR大阪駅は30%減、市営地下鉄名古屋駅は36%減となった。

日刊工業新聞2021年7月13日

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