ファミマが飲料補充をロボットで自動化。“労働力”不足の解決なるか

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ファミリーマートのロボット試験導入(昨年8月の実証)

ファミリーマートは飲料補充作業でのロボットの運用を本格化する。飲料をバックヤードから棚に補充し、陳列する作業に特化したロボットを今秋に都内の店舗に導入するのを皮切りに、複数の店舗での導入検証も行う。運用を通じて、フランチャイズ加盟店に提供するサービスとして体制を整えていく。ロボットという“労働力”の活用で省人化を促し、店舗運営の負荷軽減を後押しする。

ファミリーマートは2020年にTelexistence(テレイグジスタンス、東京都中央区)と同社の遠隔操作ロボット「MODEL―T」の試験運用を開始。ロボを用いてペットボトル飲料をバックヤードから棚に補充する作業から始め、おにぎりやパンなどの商品陳列まで対象を広げる実証に着手した。多店舗展開を見据え、安価で導入できる方法を追求した結果、機能を絞り込んだロボットの方が適切と判断。飲料の補充に特化した遠隔操作ロボットを導入する。

第1弾として10月にファミリーマート経済産業省店(東京都千代田区)に、人工知能(AI)活用で一部操作の自律・自動化が可能な半自律型遠隔操作ロボットを導入する。その後、商品の売れ行きが異なる複数の店舗でも導入し、陳列速度や精度を検証する。

検証期間は2年程度の予定で、並行して料金体系の設定など多店舗展開に向けた準備を進める。狩野智宏執行役員ライン・法人室長は「加盟店オーナーが使えるようになることをゴールにしたい」としている。

店舗運営の課題の一つが労働力の確保。コロナ禍で一時よりも人手不足が緩和したとはいえ、根本的には解消できていない。狩野執行役員は「生産人口が減少していくのが目に見えている。構造的に改善しないといけない」と指摘する。労働力の確保が一段と困難になる事態に備え、店内作業のロボット化を推進する。

加盟店オーナーに加え店舗スタッフの負担をいかに軽減できるか、その一つの解が今回のロボット導入。狩野執行役員は「ポテンシャルが高い部分だと認識している」と強調する。円滑な店舗運営を促す新たな機能としての定着を目指す。

日刊工業新聞2021年7月12日

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