日立建機「フル電動ダンプトラック」開発に挑む。2024年に実証へ

ABBと共同開発契約を締結

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フル電動ダンプトラックのベースとなる日立建機のトロリー受電式ダンプトラック「EH4000AC―3」

日立建機はスイス重電大手のABBと、エンジンを搭載しないフル電動ダンプトラックの共同開発契約を結んだ。稼働に必要な電力を架線から取り込むと同時にバッテリーへも充電する「トロリー充電式」を採用。電池搭載量を抑え、初期費用やライフサイクルコストを抑制する。車体に占める電池の重量が軽くなることで積載量を増やせる。充電のための停車が不要なため高い稼働率を維持でき、鉱山現場の生産性向上につながるとみている。

2024年半ばに海外の鉱山現場で実証を目指す。ABBとは鉱山機械からの温室効果ガス排出量削減に向け、21年3月に協力の覚書を結んだ。今回の共同開発はその第1弾。ABBは既存製品を基に充放電システムを開発。日立建機はトロリー受電式ダンプトラック技術をベースに、フル電動ダンプトラックの全体設計、開発を担当する。

従来の日立建機のトロリー受電式ダンプトラックは電池を搭載せず、上り坂を走行する際に架線から電力を取り込んでACモーターを駆動する方式。下り坂や架線がない場所ではエンジンで発電機を回し、発電した電力で走行していた。

日刊工業新聞2021年6月25日

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