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「臭い」をデジタル化する物材機構の開発技術が面白い!

物質・材料研究機構の田村亮主任研究員と柴弘太主任研究員らの研究チームは、限られたにおいサンプルの中で基準となる「擬原臭(ぎげんしゅう)」を選定する技術を開発した。同技術により、さまざまなにおいを擬原臭の混合比で表すことができる。

擬原臭に色を与えることで、混合色によって別のにおいを表現することも可能。においのデジタル化につながる。

膜型表面応力センサーで測定したにおい成分の応答を分析し、基本単位になる擬原臭を選ぶ。そして再現したいにおいの擬原臭の混合比を求める。例えば食品調味料の検証実験では、めんつゆやレモン汁など12種類のにおいの中から純水とナンプラー、料理酒の3種を擬原臭として選び、混ぜて他の9種を再現した。

日刊工業新聞2021年6月25日

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