部分的に遮光できるガラスの仕組み
物質・材料研究機構が実用化へベンチャー設立
ガラスの必要な部分だけ太陽光などを遮ったり、透明に戻したりする技術を開発した物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の樋口昌芳・電子機能高分子グループリーダーは、本年度中にベンチャー企業を設立する方針を明らかにした。乗り物やビルの窓などへの実用化を目指す。21日の物材機構の一般公開で、講演と試作品の展示を行う。
この技術は透明な電極を付けたガラス板同士の間に金属イオンと有機分子で構成される高分子材料などを挟み、電気を流す時間や方向によって、光を通す部分と遮る部分を調節する。電気を止めるとその時点の状態が維持される。ガラスの色は使う金属イオンの種類によって変えられる。
このような電気で遮光状態を変える「調光ガラス」は、ガラス全体で調節する製品が開発され、旅客機などに使われているが、部分的に変えられる製品はなかった。
この技術は透明な電極を付けたガラス板同士の間に金属イオンと有機分子で構成される高分子材料などを挟み、電気を流す時間や方向によって、光を通す部分と遮る部分を調節する。電気を止めるとその時点の状態が維持される。ガラスの色は使う金属イオンの種類によって変えられる。
このような電気で遮光状態を変える「調光ガラス」は、ガラス全体で調節する製品が開発され、旅客機などに使われているが、部分的に変えられる製品はなかった。
日刊工業新新聞2019年4月16日