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ソニーが物流ドローン参入に意欲

ソニーグループの川西泉執行役員AIロボティクスビジネス担当は、千葉市美浜区の幕張メッセで会見し、将来の物流用飛行ロボット(ドローン)市場への参入に意欲を示した。同社は主に空撮向けの自社製ドローン「エアピークS1=写真」の出荷を9月に始める。川西執行役員はドローン事業の今後について「他社と積極的に組むと同時に、ゆくゆくは可搬重量が大きく長距離を飛べる物流用ドローンも開発したい」と述べた。

14日開幕したドローン展示会で会見した川西執行役員は「量産で安定供給できる強みとカメラやセンシング技術を生かせることがドローン市場に進出した理由」と説明した。エアピークS1は独自開発の17インチプロペラやビジョンセンシングプロセッサー、アルゴリズムを搭載する。消費税抜きの市場推定価格は100万円前後。日米両国で販売し、欧州での発売も視野に入れる。販売台数目標は明らかにしていない。

大口径プロペラにより加速性能が良く、空中停止から3・5秒で時速80キロメートルに到達する。最大可搬重量は2・5キログラム。国家安全保障の観点から中国製ドローンの使用を控える動きが進む中、ソニーなど国産メーカーには追い風が吹く。

日刊工業新聞2021年6月15日

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