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アイシンがAI・DX人材育成プログラムを策定した狙い

アイシンは人工知能(AI)やデジタル変革(DX)に関わる人材育成に乗り出す。2021年度中にもAIなどに関する世代別の教育プログラムを策定し、年間1000人規模の参加を想定する。社内で取り組むAIに関する400以上の事例を活用するなど実践的な内容とし、デジタル技術を活用した業務の効率化などができる幅広い人材の底上げにつなげる。

教育プログラムはAIなどの基本的な内容を学ぶ座学のほか、AIを使って設計や生産などで業務効率化を目指す400以上のワークショップなど、社内の実践的な取り組みを生かした実習を想定している。新入社員や若手、中堅など世代ごとに対応した内容とする。例えば中堅社員向けでは、部下がいかにAIやDXの知見を高められるようにマネジメントできるかも重視する。

参加者が学んだノウハウや知識を各担当部署に持ち帰り、職場で共有することでAIやDXに関する一定の知識を持つ人材の底上げを図る。

アイシンは4月の経営統合に合わせて、DX推進を担うDX戦略センターを新設した。同センターの一部署であるデータサイエンス部などが一連の取り組みを担い、関連人材の育成にも力を入れる。

日刊工業新聞2021年6月9日

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