ロックダウンのマレーシア。トヨタ・日産・ホンダなど生産停止

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三菱自動車のマレーシア工場

日系自動車メーカー各社が、新型コロナウイルス感染症が拡大するマレーシアで対応に迫られている。現地政府のロックダウン(都市封鎖)を受け、事業活動を停止。状況次第では影響がより深刻化しそうだ。

トヨタ自動車は現地での生産、販売を1日から停止した。生産は現地政府の指示を踏まえながら再開を判断する方針で、販売は最低限のアフターサービスを残して14日まで営業を停止する予定だ。同国では主に小型ピックアップトラック「ハイラックス」や、セダン「ヴィオス」を生産・販売している。

日産自動車は1―14日まで販売と生産委託先での車の生産を停止。三菱自動車も委託生産先の工場を14日まで稼働を停止する。

ホンダも14日まで、現地の2輪車、4輪車工場の稼働を停止する。現地政府から工場の出社人数を通常の10分の1に抑えるよう求められたため、生産活動が難しいと判断。生産停止の期間に設備のメンテナンスを実施する。卸売りも休止するが顧客へのアフターサービスは継続する。

SUBARU(スバル)は、現地のノックダウン工場の操業を1日、停止した。停止期間は2週間。同工場ではスポーツ多目的車(SUV)「XV」を組み立てている。生産量は年1000台未満。

ダイハツ工業は合弁会社プロドゥアを1―14日操業停止する。プロドゥアは減税による需要喚起策で、生産が「大きい月は前年同月比30%増まで回復していた」(ダイハツ広報)。それだけに打撃は大きく「操業許可後にすぐ生産再開できるよう、限られた人数の出社を現地政府に申請し、設備の保全に努めたい」(同)という。

いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バスも1日から現地工場の稼働を停止した。

一方、他のアジア地域では現地の感染状況を見ながら、操業継続を模索している。トヨタやホンダはマレーシア以外の東南アジア工場の稼働を継続。スズキはインドネシアやタイなど東南アジア4カ国計5カ所ある4輪車と2輪車の完成車組立工場でいずれも生産を続けている。ヤマハ発動機もインドに2カ所ある2輪車組立工場の操業を1日、再開した。

日刊工業新聞2021年6月2日

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