音で跳ねるアート?京大・凸版が「ゼログラビティーアート」実験

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京都大学大学院総合生存学館の土佐尚子特定教授と凸版印刷は、無重量の状態を生かした美術作品「ゼログラビティーアート」の実現に向けた実験を始めた。土佐特定教授が考案した絵の具などの液体が飛び上がる様子を撮影した「サウンドオブ生け花=写真」を微小重力で作る。宇宙飛行士の土井隆雄京大特定教授の助言を反映した実験装置を開発した。8月下旬には飛行機内での実験を計画。芸術の産業活用を視野に、新たな形状の創出を図る。

サウンドオブ生け花は、絵の具などの粘性液体の下から音の振動を与え、衝撃で飛び上がる様子を高速度カメラでビデオ撮影する。実験室では落下による微小重力、飛行機では放物線飛行で無重量の状態を作る。実験室では通常の重力に比べ微小重力では液体の広がりが大きくなる結果が得られ、新たな造形が期待できる。凸版印刷は同アートの3次元形状を抽出、コンピューター解析により流体の動きや形状のデータを活用する。産業デザインへ活用を探るほか、洪水などの挙動解析にもつながるとみている。

日刊工業新聞2021年5月28日

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