ニュースイッチ

京大が発足する「民間ファンド支給型奨学金」の仕組み

京大が発足する「民間ファンド支給型奨学金」の仕組み

(右から)京大の湊長博総長、建築家の安藤忠雄氏、ニトリHDの似鳥昭雄会長

京都大学は、建築家の安藤忠雄氏ら個人やニトリホールディングス(HD)など企業の寄付による支給型奨学金「Create the Future(CF)プロジェクト」を発足する。2021年度中に希望者を募り、22年4月から支給する。優秀で意欲はあるが経済的に困窮した学生を支援する。初年度の対象は185人の予定。基金は総額約25億円でスタートし、寄付を募りながら継続的なプロジェクトとする。

学部3年生や大学院に進学した際に支給開始となる。金額は学部生に年60万円を2年間、修士課程に年120万円を2年間、博士課程に年120万円を3年間。経済的な支援があれば進学したい学生や専門知識で地球規模の活動を目指す学生を後押しする。

同日、京大吉田キャンパス(京都市左京区)で会見した京大の湊長博総長は「現時点で10年間は同条件の支援ができる。支援を受けて研究成果を還元していく」と力を込めた。

日刊工業新聞2021年5月28日

編集部のおすすめ