売上高10億円へ。トプコンが戦略商品に育成する「杭ナビショベル」とは?

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杭ナビショベルは大・中・小型ショベルすべてに適用できる

トプコンは自社の測量機を活用した3次元マシンガイダンスシステム「杭ナビショベル」を、2021年度の戦略商品として育成する。建設現場に普及している測量機「杭ナビ」を位置情報センサーとして活用することで、手持ちの油圧ショベルを簡単に情報通信技術(ICT)対応にできる。21年度に数億円、近い将来に10億円超の売上高を目指す。

大型ショベルに比べ、小型ショベルはICT化が遅れている。台数規模では小型ショベルが2倍以上あるため「市場開拓の余地は大きい」(平野聡社長)とみて、中小建設会社に拡販する。

国土交通省によると、バケット容量が0・6立方メートル以上の中・大型ショベルは国内に約6万5000台あるのに対し、小型ショベル(ミニショベルは含まず)は17万台と多い。杭ナビショベルは大・中・小型ショベルにメーカーを問わず後付けが可能。測量機を位置情報センサーとして活用することで価格面のハードルを下げた。

ショベルの位置、バケットの位置や高さなどを測量機で測定し、データ化する。ICT対応建機を購入する場合と比べ、半額以下の費用でICT化でき、高精度で再現性の良い安定作業が可能。測量機は作業員とほぼ同じ高さに設置するケースが多く、全地球測位システム(GPS)電波が届きにくいビル影や下水道の工事、山間部の工事、障害物の多い建築現場の工事などで威力を発揮する。

まず日本国内で普及させ「将来、海外展開も目指す」(同)方針だ。

日刊工業新聞2021年5月18日

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