日本精工がAI導入拡大、ビッグデータで製造現場の保全業務高度化

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「ピーエム・アイ」の導入を国内外9工場に広げ、製造現場の保全業務を高度化する

日本精工は2021年度中に人工知能(AI)を活用した工場の設備管理システム「PM―Ai(ピーエム・アイ)」の導入を現状の国内外6工場から9工場に拡大する。機械設備の情報や過去のトラブルを蓄積したデータ量は従来比3割増の20万件超となる見通し。ビッグデータ(大量データ)を活用し、製造現場の保全業務を高度化する。

ピーエム・アイは製造ラインにある機械設備の情報や製造工程、過去のトラブルとその対処法などをデータベース(DB)化。AIで管理し、トラブルに対処した経験者や解決策を検索できる。

同システムには熟練保全員が長年積み重ねてきた設備保全の技能やノウハウも詰め込んだ。写真や動画を活用し、若手保全員でもタブレット端末で確認しながら作業可能。習熟度の向上や設備のダウンタイム短縮につなげている。

日本精工は18年に同システムを大津工場(大津市)と藤沢工場(神奈川県藤沢市)に導入。現在は両工場に加え韓国の2工場を含む6工場で運用する。6工場で蓄積したデータは約15万件に上り、21年度中に3工場を加えることで20万件以上に拡大する見込み。データ量が増えると同じ経験をした保全員同士が拠点をまたいで知見を共有しやすくなる。24年度に海外工場に本格展開するほか、協力企業にも拡大する考えだ。

日刊工業新聞2021年5月14日

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