誤差わずか1m以内、AR活用「屋内位置情報測定」技術がスゴい!

  • 1
  • 8
写真はイメージ

日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、拡張現実(AR)を活用し、屋内でも高精度に位置情報を測定できる技術を開発した。NFC(近距離無線通信)を用いた基準点測位とARでの相対移動を組み合わせることで、好条件下であれば、高さ方向も含め誤差1メートル以内の測位精度を実現した。作業員に取り付けたカメラやセンサーで現場環境を即時に把握できるシステム「安全見守りくん」のオプション機能として、2021年度中の提供を目指す。

スマートフォンでNFCカードを読み取り、カードに記載される位置情報と端末の座標軸をマッピングすることで、基準点を測定する。周囲の景色から特徴を抽出し、その変位から移動座標を計算するARの「モーショントラッキング」という技術を活用することで、移動中の位置を正確に測定できる。

全地球測位システム(GPS)を活用した場合、屋内での測定精度向上が課題だった。測定手法によっては、環境の風景画像やWi―Fi(ワイファイ)や地磁気などの分布状況を事前学習する必要がある。これらは数日から数週間以上を要するものが大半だが、ARを活用した手法の場合、NFCカードに設置場所の位置情報を書き込み、設置するだけで低コストかつ即日での利用が可能になる。

20年度からは、日本製鉄の一部の現場でARを用いた測定手法の効果を検証している。21年度からは、各製鉄所に導入する安全見守りくんへの随時適用を予定する。

日刊工業新聞2021年4月28日

関連する記事はこちら

特集